令和6年4月1日。この日は新年度の始まりです。学生の方は新一年生として、社会人の方は新社会人、一年生としてスタートラインに着き、未来に向けて歩き出します。
また会社関係では会計年度の始まりの年です。4月1日から翌3月31日までの期間。その間の収支予算、収支決裁を作成、管理し、財務報告をするその最初の日です。
様々な分野から、まずその日が起点となり動きだす始まりの日。1年の中でもとても大きな意味合いを持った日だと思います。
長かった冬が終わり、新しい春が始まる新年度として、多くの人達は各分野に置いてステップアップし歩き出すその最初の日、それが4月1日です。
余談ですが、この日は元、巨人の桑田真澄さんの誕生日です。80年代当初、当時の高校野球に置いて春夏通じて甲子園で活躍し、全国にその名を轟かせた投手。
当時の大阪に置いて、無敵と言われたPL学園から巨人へと入団。今ではコーチ、二軍監督等で若き選手達の指導をしてるというニュースを聞く度、世代的に嬉しく思う事があります。
話を戻します。その4月1日。私が昔、不思議に思っていた事がありました。それは「何故、学年の最後は4月1日生まれの人なのか?」という事です。
学生から遠く離れた今ではその理由が分かりました。4月1日が学年で一番、最期になるその理由は法律と年度の始まりに大きく由来してます。
まず年齢の加算の日とは、誕生日のその日の事ではなく、厳密には誕生日の前日が終わるその時、その瞬間に人は年齢を重ねるとの事です。ですから4月1日生まれの方は正確には3月31日、24時に年齢を重ねます。
その年齢計算は民法143条に規定されており、正式に決まっています。それとは別に、暦に置いては『閏年(うるう年)』という物があります。4年に一度、来る2月29日という日です。
その、うるう年の由来は地球が太陽を中心に周る公転に大きく関係しています。暦が一年、365日なのは、地球が太陽の周りを周回する日数が365日だからです。
その周回する時期に応じて地球と太陽の距離、方角の向きにより、昼の終わり方や寒暖差を含んだその月々の気候が変化していきます。日本に置いては、春夏秋冬といった、いわゆる四季があるのもそこから関係してます。
その天体の公転、厳密には365日ではなく365.42日で地球は太陽の周りを周回しています。
時間の末尾に端数があるために、全体を通して公転を繰り返す毎に少しずつ、ずれが生じていきます。それを是正するために、4年に一度、うるう年を設ける事で、ずれの調整がなされます。
今年はその、うるう年の年です。2月29日が4年に一度、カレンダーに明記されてる年です。誕生日が2月29日だという方は、4年に一度しか年を取らないという事を口にされる方もいますが、当然の事ながらそういう訳ではなく、
先にも言いました、年を重ねる事の法的な意味合いがそこでも大きく取り上げられています。2月29日、生まれの方が年齢を取るのは、その誕生日の前日、2月28日の24時に年齢が加算され歳を取ります。
古来から人は天体の観測に従事し、計算式を研究する事により年間のカレンダーを創り上げ、正確な周回時間を把握し、結果、4年に一度、必要とされる、うるう年が生まれ、それは現代に置いても引き継がれています。
4月1日。年間の初年度のこの日。日本各地、様々な場所で新たな人生の門出が生まれ、時に人は異なる環境へと移り、やはりこれまでとは変わる事なく、でも次へのステップアップのため明日という名の未来へと向かい、日々向上してゆくのかもしれません。
どのような方であれ、その道程は決して楽な物ではなく、でも決して逃れるという事も、まず出来ず日々を重ねてゆくその最初の日、その始点であり、まさにスタートラインの最初の一歩。それが本日、4月1日のその日だと思います。
カレンダーでは1月1日が始まりの日ですが、実際に動き出すのは概ね4月1日からだと思います。本年がこの先、どのように変化していくかは、それは人それぞれその人次第の事と思います。願わくばそれが実り多き物であらん事を願う者です。